本日のお経参りにて。
お檀家さん宅で、月命日のお経の後、先月産まれたお孫さんの名前を聴いて、祈願回向を添えさせてもらいました。(うちのお寺ではよくあることです)
すると、奥さん(おばあちゃん)が隣の部屋に急いで入っていかれ、しばらくすると、生後20日ほどの赤ちゃんを連れてこられました。
『お上人さん、お願いします!』
と言って、私にお孫さんを預けられました。
私も快くお受けして、抱っこさせていただきました!
うちのお寺では、生まれたばかりの赤ん坊が、僧侶に抱っこされるとすくすく育つという縁起事があるんです。。なので、お生まれになられたら、必ずと言っていいほど抱っこする習慣があります。(お家の方のご要望と承諾が入りますがね…)
これは、先代住職から受け継がれたものでして。。
先代師父から、なぜそうするのか聴いたことがあります。
まだまだ若かりし頃の師父が、檀家さん達と団体参拝に行く道中、とある駅で電車を待っていたところ、とある初老の男性から
『お宅、お坊さんではないですか?』と聞かれ、平服姿の師父は『そうです』と答えると、
『実は、最近孫が産まれてたんです。それで、お坊さんに抱っこしてもらうと、孫は無病息災ですくすくと育つといわれているので、お願いしてもいいですか?』と打診されました。
快諾して、そのお孫さんを抱っこすると、その方はじめ、家族の方が大変喜ばれたそうです。
それ以降、師父は檀家さんやご縁のあった方で、赤ちゃんを見つかると、すすんで抱っこしておりました(^^)
僧侶になりたての私にも、何度か依頼があり、慣れぬ手つきで抱っこしたのを思い出します💦
見知らぬ方から教えていただいた『縁起もの』、今ではすっかりうちのお寺に定着しております。インターネットで調べても、そういったことは検索できませんでしたが、縁起がいいことなんだから、とても素晴らしい習慣をいただいたと思います。
コロナ禍、触れることもままならない状況で、なかなか叶わなかったことですが、こんな時でもご希望があれば(感染対策はしっかりして)、喜んで抱っこさせていただきたく存じます‼️
今日、久々に抱っこさせてもらって、幸せと喜びを分けていただきましたよ(o^^o)
『ありがとう、史織ちゃん!すくすく育ってね♬』