akashi-risshouji's diary

明石 ・立正寺 お寺のブログ

永代供養廟・納骨式

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この度、新設した永代供養廟へ、永代供養のご遺骨を納骨させていただく法要(永代供養廟・納骨式)を執り行わせていただきました。

 

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午前11時、ご出仕の山中上人・釋上人と共に納骨式を開始しました。

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お経の途中で、今まで安置をしていた、本堂裏の納骨堂預かり納骨段へ、永代供養のご遺骨を取りに移動します。

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そして、一つ一つお待ちして、納骨させていただきました。

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納骨中も読経を続けていますので、木柾番の山中上人には、お経が止まらぬ様に留まって力強いお経をあげていただきました!

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お陰様で、無事に式を終えることができました。急な法要であったのと、コロナ禍で近頃急に感染者が増えたことも考慮して、お檀家さんにはご案内しませんでした。

勝手をしましたこと、ここにお許し願いたいと存じます。

 

さて、法要も終わり、ご出仕のお上人方へ、最後にご挨拶をさせていただきました。

永代供養について、私の思うところを話させていただきました。

近年、永代供養を謳った供養のあり方を、さまざまな形でお見受けします。個人的には、永代供養を軽んじているのではと思うものがある様に思います。それは、まず合祀墓に納めるというもの。丁重にそして、お寺が続く限りは供養していくものが永代供養なのに、皆一緒くたにするのが、丁重な御供養なのかと思うのです。合祀墓は、無縁墓とどこが違うのでしょうか?戒名を墓石に刻む刻まないの差だけなのはないのかと思ったりもします。うちのお寺にも無縁霊の万霊塔があります。見ていく方がおられなくなったご遺骨を納めていますが、毎日そちらでも読経をし、ご回向しています。

では、永代供養となると、それよりもまだまだより良い御供養をするということではないのでしょうか?

うちの場合で言いますと、今回の本堂須弥壇下の供養廟にご遺骨を安置し、また堂内に永代供養の位牌段に永代供養の位牌を安置し、また導師机の横には永代供養の過去帳があり、毎日のお勤めで読経し御回向申し上げております。もちろんお茶・お水・仏飯のお給仕もかかしません。(その他、施餓鬼法要等においても御回向申し上げます)

せめてこれぐらいはできて、はじめて永代に渡って供養していくのが、本当の永代供養ではないのかと思います。

安価なお布施で、それとなしに供養されているものは、決して永代供養と言わないでいただきたいと、切に願うのです。

それだけ、永代供養をするということは、非常に崇高で価値のある、まさに稀有な御供養であると認識するべきではないでしょうか?

ですから、永代供養できなくても、後々見るものがいなくて、無縁墓に納ったとしても、我々僧侶はお布施に惑わされることなく、これらの御霊を供養していくことが求められるのではないでしょうか。。また、そういった事をこれから発信することで、檀信徒は元よりそのことで悩んでおられる方々に安心してもらうことが一番大事なのではないでしょうか?

 

せっかく永代供養廟の納骨式の話題をお届けしたのに、この様な事を書くと、なんかイメージが悪くなってしまったでしょうか?

でも、それだけの意味をご理解いただき、永代供養をしていただけるのであれば、それは素晴らしいご供養であることは間違いありませんね🙏