akashi-risshouji's diary

明石 ・立正寺 お寺のブログ

解明❗️

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開基堂入口に飾られている『七面山』の書。

何ともダイナミックな字で、以前から気に入っていたのですが、果たして誰がこれを書かれたのか、全くわからないままでした。

それが、先日の妙見大菩薩開眼法要に出仕いただいた松本定祥 仏師がおもむろにこの書をみられて、『もしかしたら、この字わかる人知ってるかもしれないよ』と仰ったんです。

で、知り合いのとある大学の教授に写メしてみてもらうと、

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左の覚え書きや落款も解読できたそうで。。

何と書いてあるかといいますと、

『昭和乙卯歳冬玉峰書』。

要約すると、昭和五十年冬に玉峰という方が書かれたことがわかりました。

落款も、上が『山根義印』下が『玉峰』となっていました。

そこで、とある書家の名前がわかったのです。

そのお方とは、書家の山根玉峰先生という方でした。

 

その後、インターネットなどで山根玉峰さんのこと、調べてみました。
本名は山根義雄さんというそうです。なので、山根義印の落款は、本名の落款で間違いないんじゃないかと思います。(落款は本名の印と書家名の印を入れるのが一般的だそうです)
そして、お住まいがお寺のある明石市の二つ西隣の加古川市で、所謂私の住む東播磨地域で活動された有名な書家でいらっしゃったようです。
奇しくも、昨年7月16日に96歳で逝去されたそうです。
悔やまれますが、ご生前にお会いして、書かれた経緯をお聴きしたかったです。。

 

しかし、これだけわかっただけでも、すごい発見ですよね。。

また、うちのお寺の歴史に新たな事実が加えらて、非常に有り難く、また喜ばしい事に出会えて嬉しくなりました!

これからも、更にこの書を大事にしていきたいと心に誓うのでありました🙏

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⬆️インターネット上で見つけた記事より。。